ノートレックフットボールアカデミーの活動報告です。今回は、東区ベーシッククラスの活動内容をご紹介します。
ベーシッククラスでは”状況に応じて、且つ、目的から逆算したプレーの実行”を目的にトレーニングを実施しています。東区・ベーシッククラスでは、判断力をテーマにトレーニングしています。
トレーニングテーマ;判断スピードの向上
内容:認知力、少ないタッチ数で判断スピードの向上を
判断力を鍛えるには”観る(相手と味方の状況と位置の把握)”ことが非常に重要になってきます!8月にいつ、どこで、誰が、どうやってというトレーニングを行いましたが、その上で自分自身で判断してプレイが出来ているかというのを重点的にトレーニングしています!
超一流選手は1秒に3回見ている!?
最近イニエスタ選手が神戸に来て話題になりましたが、彼のプレイの素晴らしさはなんと言っても観客を驚かせるような的確なパス。イニエスタ選手が味方に絶妙なタイミングで正確なパスを配球できるのは、常に”観る”ことを意識しているからです。イニエスタ選手レベルのトッププレイヤーはピッチ内22人のプレイヤーが何処にいるのか分かる常に把握しているそうです。
ではどうやって認知力を養うのか?答えは観るポイントを抑えることです。味方の状況、体の向き、スペースの把握などを首を振って確認しておきましょう。一度に多くのものを観るのは大変ですので、まずは近くの味方と相手から。そこから徐々に観る範囲やものを増やす事で認知力を養います。
認知と判断の関係性
イニエスタ選手のプレイの秘訣は認知力にあります。しかし、それだけではあのような素晴らしいパスは配球できません。では認知と合わせて必要なものは何か?それが判断力なのです(勿論、そこにボールを蹴る為の技術が大前提であります。技術なくしてプレイはできません)。パスは出し手と受けての2人の関係で行われるプレイです。2人のイメージが共有できなければパスは成立しません。従って選手たちは、”いつ・どこで、何をするのか?”を絶えず考え、プレイを選択しなくてはならないのです。
このように、判断力の向上と認知力の向上は切っても来れない関係にあるのです。
トレーニングポイント:いつ、どこで、何をするのか?
トレーニングポイントは3つあります。
1.ゴールを目指す上での体の向きがゴールに向いているか?
2.タッチ制限の中で認知(相手の位置や味方の状況の把握)を出来ているか?
3.その上で自分自身が考えているか?(意図的なプレイ)
上記のポイントを抑えながらトレーニングを行いました。トレーニングでは選手たちに”判断基準”も持たせ、基準に沿って認知するための視野の確保と時間軸を
成果:出した後に止まらなくなり、少ないタッチでゴールを奪えるようになった。
トレーニングを通してパス出したら動きが止まりがちだった選手達が、次のプレイを考え常に味方をサポートする動きをするようになりました。
具体的には
1.パスを出した後、スペースやパスをもらいやすい位置に動く等、絶えずパスコースになるための動きが観られました。
2.その結果オンザボールの選手は、絶えず選択肢がある中でプレイができたので判断の幅が広がりました。
3.また、味方のサポートがある事で、失敗を恐れずに果敢にチャレンジできるようになりました。
日々の練習を通して選手達の判断力が向上した事により、簡単にボールを失うことがなくなり相手や味方の状況に合わせた判断ができるようになりました。それに合わせてゴールに向かう体の向きと工夫をするようになりました。その結果、ゴールを決められるようになったことで、サッカーをより楽しめるようになりました。
サッカーを楽しむことでサッカーに対する向上心や関わろうとする積極性が飛躍的にこのび個人個人の成長に大きく繋がりました。
ベーシッククラスは月ごとにテーマがあり、そのテーマに沿って選手の技術向上を目指しています。